税引後で考えると、私の結論はこうなった
- はじめに
- 私の前提条件
- NISAとiDeCoの違いを「税引後」で見る
- フリーランスにとって一番重いのは「今の税金」
- iDeCoは「今の税金」を確実に減らせる
- iDeCoのデメリットを回避する
- 私の結論:働き盛りはiDeCoを優先する
- NISAは「すでに走っている資産」として継続
- NISAの新規積立は「最低限」で継続
- 特定口座 → NISAへの資産移動は、都度行う
- iDeCoは「これから主力にする制度」
- 今後の方針を整理すると
- 「NISAよりiDeCoを優先する」の正確な意味
- 税引後で考えると、こうなる
- 一言でまとめると
- 収入が下がったら、iDeCoは減らせばいい
- 退職金がない前提なら、出口課税も過度に恐れない
- これは万人向けの結論ではない
- おわりに
はじめに
資産形成の話になると、
「まずはNISAから」という言葉をよく見かけます。
もちろん、それは多くの人にとって合理的な選択です。
ただ、
私自身の状況で税引後を整理した結果、
NISAよりもiDeCoを優先する判断になりました。
この記事では、
- なぜその結論に至ったのか
- どんな前提条件があれば同じ判断になるのか
を整理します。
私の前提条件
まず、前提をはっきりさせます。
- 投資に回せる金額:月5〜10万円程度
- 働き方:フリーランス
- 税金・社会保険の負担:かなり重い
- 退職金:なし
- 老後資金は自分で用意する前提
この条件は、
会社員とはかなり違います。
また、投資歴は8年で、
旧つみたてNISA/NISA/特定口座で投資をしています。
NISAとiDeCoの違いを「税引後」で見る
まず、制度の本質を整理します。
NISA
- 投資利益が非課税
- 拠出時の税優遇はない
- いつでも引き出せる
iDeCo
- 拠出時に 所得控除
- 運用益は非課税
- 原則60歳まで引き出せない
多くの比較記事では
「流動性が高いNISA」「拘束があるiDeCo」
という整理になります。
ただし、
税引後で考えると、評価軸が変わります。
フリーランスにとって一番重いのは「今の税金」
フリーランスの場合、
- 所得税
- 住民税
- 国民健康保険
がダイレクトにのしかかります。
私の所得帯では、
今払っている税金を1円でも減らせるかどうか
が、
将来の非課税よりもインパクトが大きい状況でした。
iDeCoは「今の税金」を確実に減らせる
iDeCoの最大の強みは、
拠出した金額が、そのまま所得控除になる
という点です。
たとえば、
- 月5万円(年60万円)を拠出すると
- 課税所得が60万円減る
税率30%前後の状態では、
60万円 × 30% = 18万円
年18万円前後、税引後キャッシュフローが改善します。
これは、
- 運用がうまくいくか
- 利回りが何%か
とは関係なく、確定で効く効果です。
iDeCoのデメリットを回避する
iDeCoのデメリットは、大きく2つあります
- 受け取り時の課税
- 資金拘束、原則60歳まで引き出せない
このうち、受け取り時の課税に関して、退職金の出る会社員の方は要注意です。
退職金と合わせて控除額がいくらなのか、税金がいくらかかるのか、
出口戦略を立てる必要があるでしょう。
資金拘束に関しては、ライフイベントを考えて、
大きな出費が予定されているならデメリットですが、
生活防衛費の確保と、流動性の高し資産を持つ事で、
デメリットを無効化できます。
私の結論:働き盛りはiDeCoを優先する
以上を踏まえて、
私の結論はこうです。
税率が高い働き盛りのうちは、
iDeCoで「今の税金」を減らす。
- NISA、特定口座で資産形成中
- 月5〜10万円という投資余力
- 高い税・社会保険負担
- 退職金がない前提
この条件では、
iDeCoの即効性が圧倒的でした。
追記:私のNISA・iDeCoの実際の運用状況
ここまで読むと、
「NISAをやめて、iDeCo一本にするのか?」
と思われるかもしれませんが、
私の運用はそうではありません。
NISAは「すでに走っている資産」として継続
私は、
つみたてNISA時代からNISAを利用しており、
現在は含み益が出ている状態です。
このため、
- NISAをやめる
- 売却して現金化する
といった判断はしていません。
NISAはすでに、
「税引後で見ても、十分に意味のある資産」
として機能しています。
NISAの新規積立は「最低限」で継続
今後のNISAについては、
- クレジットカード積立
- 月1万円
という形で、継続のみを予定しています。
これは、
- 非課税枠を完全に捨てない
- 投資習慣を途切れさせない
という意味合いが強く、
主力として増やす位置づけではありません。
特定口座 → NISAへの資産移動は、都度行う
一方で、
- 特定口座にある個別銘柄
については、
- 含み益・相場状況を見ながら
- 都度売却
- NISA口座で買い直す
という形で、
税引後を改善する方向に資産を移動しています。
これは、
- 新規でお金を入れる
- NISAを積極的に増額する
というより、
「すでにある資産の置き場所を最適化する」
という感覚です。
iDeCoは「これから主力にする制度」
iDeCoについては、
- 口座は作った
- ただし、ほとんど積み立ててこなかった
という状態でした。
理由は単純で、
- 会社員として働く期間が長く税に疎かった
- 目の前の資金形成の重要度が高かった
からです。
ただ、現在は、
- 投資に回せる余力が
月5〜10万円程度 - 税金・社会保険の負担が
かなり重いフェーズ
に入っています。
この状況では、
「今の税金を確実に減らせるiDeCo」の優先度が、
明確に上がった
と判断しました。
今後の方針を整理すると
私の現時点での方針は、次の通りです。
- NISA
- 既存の含み益資産は維持
- クレカ積立で月1万円は継続
- 特定口座からの資産移動先として活用
- iDeCo
- 働き盛りの今は増額
- 税率が高い期間に最大限使う
- 収入が減ったら減額・停止も視野
「NISAよりiDeCoを優先する」の正確な意味
ここで言う
「NISAよりiDeCoを優先する」
というのは、
- NISAを捨てる
- iDeCo一本にする
という意味ではありません。
正確には、
新しく積み上げる主力を、
今の税率を考えてiDeCoに寄せる
という判断です。
税引後で考えると、こうなる
- 過去に積み上げたNISA → 活かす
- 今後の投資余力 → 税控除が効くiDeCo
- すでにある課税資産 → NISAへ移動
すべて、
「税引後で、いま一番効く選択」
を積み重ねた結果です。
一言でまとめると
制度は「どれか一つを選ぶ」ものではなく、
フェーズごとに重心を移すもの
今の私は、
- 税率が高い
- 退職金がない
- 投資余力が限られている
という状況なので、
iDeCoを主軸にするフェーズに入った、
というだけの話です。
収入が下がったら、iDeCoは減らせばいい
iDeCoは、
- 掛金を減らす
- 一時停止する
ことができます。
つまり、
- 収入が多い時期 → 最大限使う
- 収入が落ちた時期 → 無理をしない
という フェーズ設計が可能です。
退職金がない前提なら、出口課税も過度に恐れない
iDeCoでよく言われる不安が、
- 受け取り時の課税
です。
ただし、
- 退職金がない
- 受け取り方を調整できる
前提であれば、
退職所得控除・公的年金控除の範囲で
十分吸収できる可能性が高い
と考えています。
「出口の税金」より、
今の重い税金を減らす方が合理的でした。
これは万人向けの結論ではない
ここは大事なので強調します。
- NISAが悪いわけではない
- iDeCoが常に正解でもない
ただ、
- フリーランス
- 税率が高い
- 投資余力が月5〜10万円
- 退職金がない
この条件がそろうなら、
NISAよりiDeCoを優先する合理性は高い
と考えています。
おわりに
制度は、
「流行っているか」ではなく、
自分の税引後にどう効くかで選ぶべきです。
私にとっては、
- 今の税金が重い
- 将来より、今のキャッシュフローを改善したい
という状況から、
iDeCoが最優先になりました。
この判断が、
同じ立場の人の参考になればと思います。

